形成外科クリニックを開業して、あっさり閉院した話 第4回

集客編

注意:私の独断と偏見が多分に入っています。


目次

開業前の告知:ホームページ編

まずはホームページ。
最初は 「自分で作ろう!」 と思ったが、意外と難しい。

そこで例のミサワホームのコンサルタントに相談。
紹介された業者の見積もりがこれ。

  • 作成費:200万円
  • 月額メンテナンス費:7万円
  • 一定以上の文字数の更新:数万円

高すぎる。

このあたりから、コンサルタントがフェードアウトし始める。
たぶん、私が自分で業者を探し始めたからだろう。

で、結局自分で見つけた業者がこれ。

  • 作成費:10万円
  • 月額メンテナンス費:8,000円
  • 文字更新費用:1回1万円未満

価格差がすごい。


ホームページのデザインはシンプルに

コンサルが紹介した業者のデザインは、確かに「金かかってるな~」という感じはあった。
しかし、問題は 「見にくい」 こと。
どこをクリックすればいいのか分からない。

そこで参考にしたのが、高須クリニックのサイト

今は少し変わってしまったが、デザインはシンプルで、とにかく見やすい。
知りたい情報にすぐたどり着ける。

丸パクリはさすがにまずいので、似たデザインをWordPressで作ってもらうことにした。


ホームページの文章、オリジナリティが大事

最初はレーザーやIPLの説明など、無難な文章を載せていた。

しかし、途中から 「これはつまらん」 と思い、自分の考えをストレートに書くようにした。

業者はこんなこと書く必要ありますかね~?って更新をためらっていたので自分で編集

すると、「先生の文章が面白くて来ました」という患者が現れた。

個性は大事。
これをきっかけに、WordPressの編集も自分でやるようになり、文字の更新費用がゼロになった。


予約システムの導入

予約システムは、WordPressのアドオンでいいものがあったので、それを業者に組み込んでもらった。

システムは自分で探したが、デザインはプロに頼んだ。
業者は見た目の整え方がうまい。


SNSは使わなかった

集客のためにインスタなどのSNSを活用する手もあった。

だが、
「絶対、更新が面倒になるな」

という未来が見えていたのでやめた。

2か月以上更新が止まっているクリニックをみると中途半端にやるくらいなら最初からやらないほうがよいとおもう

また大手クリニックはデザイナーやSEO専門スタッフを雇って運営しているが、
個人クリニックではそこまでのリソースはない。

だったら、ホームページ1本に集中したほうがいいと判断した。


チラシと広告の効果

開業直後、患者が1人も来なかった時期に、郵便局のチラシ配布を試してみた。

しかし、反応はほぼゼロ。

電柱広告も出してみたが、これもイマイチ。
ただし、電柱広告は意外と安かったので、道路標識とか道案内としてのコスパは悪くなかったかもしれない。

地下鉄の駅広告も検討したが、広告枠が開かずに断念。
ちなみに、地下鉄広告はめちゃくちゃ高い。

ちなみに電車のドアに貼ってある広告って下手をすると数百万から数千万維持費がかかる

そんなとこに金使うなら集客できる機器でも買った方がいいような気がする


近隣クリニックへの挨拶回り

開業にあたり、近隣のクリニックへ挨拶に行った。

  • 皮膚科
  • 整形外科
  • 内科

など、約10件を訪問。

菓子折り持参、必ず自分一人で訪問。

私は思いっきりコミュ障だが、「自分のクリニックのことなので」頑張った。

最近の新規開業の先生は、看護師や事務員に挨拶を任せることが多いらしい。
個人的には、それはどうなの? と思う。


総括:やっぱり集客の要はホームページ

  • ホームページのデザインはシンプル&分かりやすさ重視
  • 文章にはオリジナリティを入れる(意外と読んでくれる人がいる)
  • 予約システムはWordPressのアドオンで十分
  • SNSはやらなかった(更新が面倒になりそうだったから)
  • チラシ・電柱広告は効果薄(電柱広告は安いのでコスパは悪くない)
  • 地下鉄の広告は高すぎて断念
  • 近隣クリニックへの挨拶回りは地味に重要

「ホームページ? 面倒だから適当に業者に任せるわ」 ではなく、
「自分でしっかり考えて作り込む」 ことが、個人クリニックの生き残る道だと学んだ。

とはいえ、生き残れなかったんだけどね。

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