コンサルタントについて
⚠ 注意: この記事には、私の独断と偏見が超絶入っています。
なぜミサワホームのコンサルタントに頼んだのか
きっかけは、前年に父のクリニックを建て替えたことだった。
老朽化したクリニックを、こじんまりとした診療所へ建て替えることになり、そのときミサワホームのコンサルタントが親身に対応してくれた。実際、人間的に良いコンサルタントだった。
父はすっかり「ミサワホーム推し」となり、「開業のアドバイザーにもなるはずだ」と強く勧めてきた。
しかし、私の開業を担当したのは、父のときとは別のコンサルタントだった。
ミサワホームのコンサルタント費用:150万円
このコンサルタントが実際にやってくれたこと。
- 絵空事な開業計画の作成
- みずほ銀行への不要な借入金の誘導
- やたら工事費の高い内装業者の紹介
- 不要な従業員の雇い入れのアドバイス
- 開業までに面会した回数:たった7回(1回20万円計算)
- 細かい作業は日本光電の担当者へ丸投げ
- 開業後すぐに退職、フォローなし
やたら絵空事な開業計画の作成
開業初日から1日20人の患者が来て、6か月後には50人超えというバラ色の事業計画。
「診療圏調査もしましたよ!」と得意げに言っていたが、調査内容は
「このあたりに形成外科・美容外科ないですね~」
…それだけ?
いや、それは調査しなくてもわかることでは?
もう少し現実的なシミュレーションが欲しかった。
不要な借入金の勧め
「借金しておくと税務上いいですよ!」
…という謎のアドバイス。
ミサワホームが作った事業計画をそのままみずほ銀行に提出したが、銀行の担当者は、あまり真剣に見ている様子がなかった。
後から税理士に相談したら、
「まあ、確かにそういう考えもありますが…結局、利益あっての税金ですからね~」
要するに、借金のメリットを実感できるほどの利益がなければ意味がないということ。
結果、この借入はほぼ無意味だった。
やたら工事費の高い内装業者の紹介
このコンサルタントを信用できなくなった最大の理由がこれ。
結局、私は近所の工務店に頼んだのだが、
コンサルタントが紹介してきた業者の見積もりは2,500万円(内容不明)。
一方、工務店の見積もりは800万円(詳細付き)。
この業者をゴリ押しするコンサルタントの姿勢から、
「ああ…業者と癒着してるな」と確信した。
実際、みずほ銀行の人も「ここと付き合いがあるんですよ~」みたいなことを言っていて、周囲の業者同士の怪しいつながりが見え隠れしていた。
不要な従業員の雇い入れ
これはコンサルタントだけでなく、周囲の人間にも言われたことだが、
「やっぱり1人でやればよかった」と心の底から思う。
特に、閉院を決めたときに強く感じた。
開業当初の月50万円の人件費負担が地味に重かったことよりも、
せっかく勤めてくれた優秀な従業員を失業させるのが申し訳なかった。
開業までに面会した回数:たった7回
コンサルタント費用は150万円。
単純計算すると、1回20万円の面談。
冷静に考えると、かなり高額である。
しかも、話の内容は、
「開業の本に書いてあるようなこと」以上のものは何もなかった。
正直、本を読んだほうが安上がりだったかもしれない。
細かい作業は日本光電の担当者へ丸投げ
開業準備も後半に差し掛かったある日、コンサルタントが
「日本光電の担当者を紹介しますね!」
と連れてきた。
結果、この担当者が
- 開業届の手続き
- 設備関連の調整
- 細かい実務
をほぼ無料で全部やってくれた。
…もはや「コンサルタント」の仕事って何だったのか?
なんとなく申し訳なくなり、日本光電のAEDだけ購入した。
開業後すぐに退職、フォローなし
開業直後、コンサルタントが挨拶に来た。
「開業祝いに来たのかな?」と思ったら、
「実は、退職して田舎に帰ることになりました!ありがとうございました!」
いや、ちょっと待て。
開業後のフォローも込みで150万円じゃなかったのか…?
そのまま颯爽と去っていった元コンサルタント。
結論:ミサワホームのコンサルタント、いらなかった。
コンサルタントを頼んだせいで、
- 無意味な借入金をした
- 高額な業者を紹介された
- 不要な従業員を雇った
- まともな開業計画は作られなかった
- 何より、150万円の価値がまるでなかった
ぶっちゃけ、ミサワホームのコンサルタントがいなければ、もっとスムーズにいっていた気がする。
「コンサルタント? いらんかったわ。」
この一言に尽きる。
開業を考えている人へ:本を読めば十分
コンサルタントを頼むくらいなら、開業の本を3冊程度買って読めば、それで十分。
おすすめの本は、そのうち紹介する予定。